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2021年07月29日
【2024年9月20日更新】
たくさんの可能性を秘める0歳の我が子。いろいろな経験をして成長して欲しい、良いと言われることはどんどん取り入れたいと考える保護者の方は多いでしょう。幼児教育のスタートは0歳からが良いという情報を目にしたこともあることでしょう。
そうは言っても、「親には何ができる?」「3歳までの幼児教育は効果があるの?」などといった心配や疑問もありますよね。特に3歳までは成長のスピードが早いので、「タイミングを逃してしまったかもしれない」と思うこともあるかもしれません。
3歳までの成長ペースを理解して、お子さまに最適な幼児教育のチャンスを与えられるように、どの時期に、どのようなことをすれば良いのか、紹介していきます。
お子さまの3歳までの成長に、幼児教育を考えた生活がいい理由の参考として、読んでくださいね。
0歳はできることがどんどん増えていく時期。生まれてから1歳のお誕生日を迎えるまでの心と身体の成長を知っておきましょう。
●出生~1ヵ月
お母さんのお腹の中にいた赤ちゃんが新しい世界に慣れていく時期で、昼夜の区別がありません。泣く、おっぱいを飲む、眠ることを繰り返して過ごします。日が経つにつれ、いろいろな音に反応し、動くものを目で追うようになります。抱っこや言葉かけを行って、親子関係を深めていきましょう。
●2~3ヵ月
保護者の方の顔がわかるようになり、あやすと笑います。自分の手を目の前に持ってきてじっと見つめるしぐさをすることも。「あー」「うー」といった喃語を出すようになって、言葉かけに声を出して応えるようになります。気に入らないことがあると大声で泣く、楽しいとうれしそうな声を出すのは快・不快の感情が生まれてきたからです。お子さまが声を出したり、感情を表現したりした時は、「そうなの〜」「なぁに」などと反応してくださいね。
●4〜5ヵ月
起きている時間が長くなり、首が座ります。身体面では寝返りができ、感情面では喜怒哀楽が出るようになります。まわりを認知する能力が成長し、一人あそびを楽しむようになってきます。一人あそびは独立心を養うために大切なので、そっと見守りましょう。
●6~7ヵ月
手足の運動機能が発達していきます。お座りやはいはいをするようになり、持っていたおもちゃを右手から左手に持ち替える、など両手を使えるようになります。また、遊んでいるおもちゃを取り上げようとすると握って離さなかったり、人見知りが激しくなったりしますが、これらもこころの成長のひとつです。
●8~9ヵ月
つかまり立ちをするようになり、行動範囲や視野が広がります。指先も器用になるので、指先を使う遊びをするのがおすすめです。知恵が発達し、人の行動を観察して真似をしたり、自分の意志を身振りで知らせたりすることも増えてきます。人が話している言葉もわかるようになってきます。
●10~11ヵ月
伝い歩きができるようになり、お誕生日前に一人歩きをする子も。自由に動き回るようになり、好奇心も発達していきます。「マンマ」「ウマウマ」などの有意語を使うようになります。言葉とものが結びついていることを理解し、言葉への興味が高まっていく時期です。たくさん話しかけて言葉を出すことへの意欲を育てましょう。
0歳児の心と体は少しずつ段階を経て成長しますが、そのスピードは一人ひとり異なるので、焦らず見守ってくださいね。成長に合わせた関わり方がお子さまに刺激を与え、より一層の成長につながっていきますよ。
前章で1歳までの成長を紹介しましたが、もうひとつ知っておいて欲しいのが生後10ヶ月頃の子どもの脳内に起こる『第一次認知革命』です。『第一次認知革命』という言葉、子育てが初めての方には耳慣れないものですよね。いったいどういうことなのでしょう?詳しく解説していきますね
IPU・環太平洋大学教授/お茶の水女子大学名誉教授/学術博士、ドラキッズ教育アドバイザーの内田伸子先生によると、認知発達における『第一次認知革命』とは、赤ちゃんの脳が発達することによって世界への関わり方に大きな変化がもたらされること。
『第一次認知革命』以前の子どもは目に見える世界だけと向き合っていますが、大脳が発達してくると、体験したことが記憶できるようになってくるので、その場所から今まであった(見えていた)物がなくなってもどこかで存在するとわかるようになります。イメージして見立てることができるようになっていくのです。
例えば、つみきを車に見立てて「ブーブー」と言いながら動かす、見えなくなったものがまたでてくる「いないいないばぁ」を喜ぶという行動は『第一次認知革命』が起こったからと考えられています。
また、『第一次認知革命』を迎える生後10ヵ月頃は、前述したように、心と体も成長していく時期に当たります。周囲からの刺激を受けて、たくさんのことを吸収できるようになるため、幼児教育をスタートさせるのに絶好の時期だとされています。
『第一次認知革命』が起こる生後10ヵ月頃が幼児教育のスタートに良いと理解したら、具体的な取り組みを知りたくなってきますよね。3歳までに脳は成人の80-90%まで成長します。実は発達段階に合わせた運動が大切。3歳までに体幹を鍛えて、正しい姿勢で集中力を保つことができる準備をしておきましょう。
子どもは保護者の方といっしょに楽しいことをして過ごすのが大好きです。
家庭でできる幼児教育として、抱っこしてギュッとする、夜寝る前に絵本を読む、一緒に音楽を聞くなど親子の触れ合いをしてくださいね。たくさん語りかけることは言葉の獲得にもつながっていきますよ。
好奇心が芽生える時期なので、目につくものをいろいろ触りたがります。危険でない場合は触らせてあげましょう。大きい、小さい、長い、細い、柔らかい、硬いなどといったことをお子さま自身が実感できますし、指先を器用に動かせるようにもなります。
3歳までには、全身に筋肉がついてきて、段上から飛び降りる、ジャングルジムをのぼるといったことや身体のバランスが必要なケンケンなども少しずつ上手になっていきます。生活の流れを一通りわかってくるので、着替えや食事、排せつといったこともできるようになってきます。語彙がふえ、3語文から助詞を使えるようになっていきますから、大人とのコミュニケーションもスムーズになります。
また、指先の器用さも向上して、はさみを使ったり、鉛筆やクレヨンでの運筆にもチャレンジしたりできるようになっていきますよ。
家庭で特別なことや難しいことをする必要はありません。親子の楽しいひとときがお子さまの成長を後押しします。
けれども、家庭の中で親と子どもだけの小さな世界で過ごしていると、「子どもにたくさんの世界を知って欲しい」という想いも芽生えるのではないでしょうか。
家庭外の幼児教育の場は、多様な世界を知る絶好の機会です。例として、親子で参加するベビースイミングやベビーヨガ、音楽教室、幼児教室などがあります。
そのなかでも、幼児教室はお子さまの成長に合わせて、今やっておくと良いこと、これからの成長に必要なことを親子いっしょに学べる場所。家庭内ではできないあそびや運動、制作など幅広い体験ができるので、お子さま自身さまざまな刺激を受けて、成長していきます。
3歳児になると、「お友だちと一緒に遊ぶ」うえで、「自分の気持ちを伝える」「相手のいうことを聞く」などの社会性・コミュニケーション能力が備わっていきます。0歳児の頃からスキンシップを取って親子の信頼関係を築いたうえで、友だちとの喧嘩や大人にたくさん関わることで、社会性が身についていきます。そういった意味でも家庭外の教育の場、特に幼児教室は3歳までの幼児教育に必要であると言えるでしょう。
保護者の方も、同じ年頃のお子さまを持つ方と知り合うことで子育ての悩みを共有したり、励まし合ったりできます。幼児教育のプロである講師から子育てのアドバイスを受けられるのも心強いですね。
実際に、『ドラキッズ』のClassBabyに参加した保護者の方にお答えいただいたアンケートでは、
・"やれないと思っていたことがすんなりできるようになっていて、子どもの成長を助けるためのポイントを教えてもらっている"
・"家では見せない顔が見られた"
・"他のお子さんと関わることで自分の子の性格がわかるようになった"
などの声が寄せられています。
家庭外で幼児教育を受けると、お子さまはもちろん保護者の方にも多くの気づきがあることが伺えますね。