小学館の幼児教室ドラキッズ

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子育て・育児

2021年05月28日

何をするの? 通った方がいいの?
プレ幼稚園について知っておきたいこと

最近では3歳から通うことが多い幼稚園。
お子さまが1歳から2歳頃になると、情報収集に熱心なママ友の話を聞いたり、SNSを見たりして、そろそろわが家も…と入園準備を考え始める保護者の方もいらっしゃるかと思います。

特に第1子の保護者の方にとっては、幼稚園についてはわからないことがいっぱいです。
「プレ幼稚園」「プレ保育」「未就園児クラス」などの言葉を目にして、
「幼稚園とどう違うの?」「いろいろな呼び方があって、よくわからない」と戸惑うこともあるでしょう。

この記事では、「プレ幼稚園」などと呼ばれる、‘正式に入園する前のクラス’について基礎的な情報をまとめました※。まずは「プレ幼稚園」について知る機会になればと考えています。


※記事内では、「プレ幼稚園」「プレ保育」「未就園児クラス」などを総称して、プレ幼稚園と表記いたします。

プレ幼稚園ってどんなところ?

「プレ幼稚園」は、本格的な入園に先立って、入園前のお子さまたちが幼稚園での生活を体験できるものです。あまり知られていませんが、実は「保護者の子育て支援」のひとつという役割も持っています。「プレ幼稚園」「プレ保育」「未就園児クラス」などの呼び方から、活動内容や募集時期、実施日時まで各幼稚園が独自に決めていますから、参加する前に直接、通園を希望する園に確認しておいた方が良いでしょう。

幼稚園入園前の子どもが通えるプレ幼稚園

プレ幼稚園の参加前に知っておきたいことについて、紹介していきましょう。

●活動内容について
実施する幼稚園が普段行っているような手あそびや体操、絵本の読み聞かせなどを楽しむこともあれば、在園児と一緒に季節の行事に参加することもあります。
また、親子参加の形もあれば、お子さまのみがクラスに参加して、別の教室で保護者同士が交流するという形を採る場合もあります。

●募集内容について
対象年齢は2歳児、もしくは3歳児であることが一般的です。具体的な募集条件は、幼稚園のホームページや掲示板や広報物などに記載されていることが多いよう。募集時期も各幼稚園で異なります。先着順で募集人数に達し次第、受付を締め切る幼稚園もありますからこまめにチェックしましょう。

●日時について
実施する日や時間は、幼稚園によって異なります。通常の幼稚園とは違い、週に1回、月に数回程度が多く、時間帯も午前中のみ、昼からの数時間などさまざまです。

●費用について
プレ幼稚園は、参加費用がかかることもあれば、無料の場合もあります。活動内容や実施日数によって、費用にはバラツキがあると考えておきましょう。月謝、入室料などその呼び方は幼稚園によって異なりますし、金額も幼稚園が独自に設定したものになります。参加費用の他に、使用する物品の購入や飲食代などの実費が必要になってくる場合もあります。

●当日について
プレ幼稚園当日の服装や持ち物を指定する幼稚園もあれば、特に決まりを設けていない幼稚園もあります。からだを動かして遊ぶこともあるので、動きやすくて汚れてもいい服装や靴で出かけることをおすすめします。ケガや事故につながる場合も考えられるので、フード付きや紐付きの服は避けましょう。親子一緒に遊ぶことも想定して、参加する保護者の方も動きやすい服装を着て行きましょう。

プレ幼稚園参加の準備は、早めがおすすめ

プレ幼稚園は人数を制限して募集していることもあります。申し込めば必ず参加できるというものではありません。予定より多い応募があった場合は、抽選や先着順、面接などによって、参加親子を決めることもあります。

気になる幼稚園が複数ある場合、プレ幼稚園をかけもちする親子もいますし、1ヶ所のみ参加する親子もいます。事前にたくさんの情報があると、比較しやすくなるので幼稚園検討の際には役立つでしょう。

入園準備に必要なのは、プレ幼稚園?

プレ幼稚園に参加するいちばんのメリットは、その幼稚園の方針や雰囲気、園内の環境などを親子で確かめられることです。先生のお子さまへの接し方や在籍している園児の様子もわかるので、入園後の様子もイメージしやすいことでしょう。入園を検討している親子と知り合えるので、「お友だちはできるかな」「どんな子がいるのかな」と言った不安も少なくなるかもしれないですね。

また一方で、親子参加型のプレ幼稚園に通うと、お子さま自身が、『幼稚園は親子で通うところだ』、と受け止めてしまって、入園後に保護者の方と離れることに戸惑うお子さまもいるかもしれません。あるいは、親子が離れて過ごすプレ幼稚園に参加して、急な母子分離で辛い経験をすると、幼稚園への登園に不安を感じてしまうことも考えられます。

プレ幼稚園は"その幼稚園に慣れること"を重視しており、「母子分離」(お母さんやお父さんと離れても臆せずに過ごせる、家族以外の大人とコミュニケーションを経験しておくこと)や「幼児教育」(先生の話を集中して聞ける、語彙力・非認知能力など伸ばす活動)がメインではない場合がほとんどです。入園してから「イメージと違った!」と困らないように、具体的な内容についてはよく情報収集をしたほうが良いでしょう。あくまでも幼稚園によって差があると思って内容を確認しておくと良いですね。

入園準備や幼児教育の面を考えると、「プレ幼稚園」に参加することだけでは、十分な「入園準備」にはならないかもしれません。お子さまの能力を引き出しそれを伸ばしてあげたい、幼児期に必要な教育を受けさせたいと考えている場合や、挨拶ができる、椅子に座って先生の話を聞ける、順番を守るなど、入園してからスムーズに幼稚園生活を送る準備を十分にしておきたい場合は、プレ幼稚園だけでなく、幼児教室などの習いごとを並行するように考える方が良いでしょう。
関連記事:プレ幼稚園と幼児教室。知っておきたいそれぞれの特長は?

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この記事のまとめ

プレ幼稚園は、幼稚園生活を体験できる絶好の機会。幼稚園を検討する際の参考にもなります。参加条件や申込み時期、募集人数などは幼稚園によって異なるので、事前に確認するようにしましょう。

希望する幼稚園のプレ幼稚園に通った場合、入園後の生活を描きやすくなります。同じようにプレ幼稚園に参加した親子とのつながりもできますし、先生や園内の様子をわかっているのも入園時の戸惑いを少なくすることでしょう。

ただし、幼稚園に慣れることを目的とするプレ幼稚園への参加だけでは、お子さまの成長や幼児期に育みたい力の向上、きめ細かな入園準備としては少し足りない可能性があります。プレ幼稚園に加えて、幼児教室などの習いごとも一緒に組み合わせることを検討してみてはいかがでしょうか?

プレ幼稚園と幼児教室、それぞれの特長は「プレ幼稚園と幼児教室。知っておきたいそれぞれの特長は?』で詳しく説明していますので、ぜひそちらの記事も参考にしてください。

プレ幼稚園検討のタイミングは、お子さまをどのように育てたいのか、ということに保護者の皆さまが向き合うきっかけにもなります。お子さまの成長に、より良い影響がもたらされるように考えてくださいね。

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