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2021年03月23日
子どもの成長に良いと言われている『絵本の読み聞かせ』。どんな絵本を選べば良いのか、どのように読めば子どもの心に響くのか、理解を深めて、読み聞かせをしてあげたいですよね。
この記事では、「絵本の読み聞かせ」が大切な理由やお家で読み聞かせる時のポイントをお伝えしていきます。ぜひ、これからのお家での「絵本の読み聞かせ」に取り入れてくださいね。
幼児期にたくさんの絵本と出会うことで、さまざまな力が養われると言われています。では「絵本の読み聞かせ」でどのような力が養われていくのか紹介しましょう。
「絵本の読み聞かせ」は、お話に耳を傾けて聞くので、自然と集中力が磨かれていきます。幼稚園入園など集団生活が始まると、先生のお話を座って聞く機会や工作などで集中力が求められる機会が増えていきます。そんな時でも、集中して取り組めるようになります。
絵本には、日常生活では経験できないことに出会えるという魅力があります。「お話の中に出てくる子はどうなるの?」「次は何が出てくるんだろう?」と物語の展開にワクワクしながら、想像力や自分で考える力、知的好奇心を養っていきます。
たくさんの言葉に出会えるのも「絵本の読み聞かせ」のメリットと言えるでしょう。ママやパパなどの「話し言葉」に加え、絵本の中の「書き言葉」を聞くことで、語彙力は自然に増えていきますし、言葉への興味も高まっていきます。絵本に書かれた文字をママ・パパが読んでいるのを見て、文字に対する関心も持つようになります。そのうち、自分で文字を読んでみたいという気持ちも出てくることでしょう。
ママ・パパに絵本を読んでもらうと、子どもの心は喜びで満たされていきます。「自分のために絵本を選んで、お話をしてくれた」と自分への愛情を感じ、親のことを深く信頼するようになっていきます。
また、絵本のお話を聞いた子どもが喜んだり、悲しんだりする様子を見ると、ママ・パパの心も動きますよね。このような体験も「絵本の読み聞かせ」ならではのもの。一緒に心を動かすことがかけがえのない親子の時間を生み出します。
たくさんの絵本の中からどのような絵本を読めば、我が子が喜ぶのか、また知育につながるのか、気になりますよね。絵本選びと読み聞かせのコツを紹介していきましょう。
お子さまの年齢に合ったものを選ぶようにしましょう。対象年齢が示されている絵本は、その年頃の子どもが興味を引くようなお話や絵になっています。
また、お話がシンプルで小さな子どもでもわかりやすいこと、絵と文章が程よいバランスであることも、気にかけておきましょう。
ママ・パパが小さい頃に親しんだ絵本もおすすめです。「ママも小さい時に読んでもらったんだよ」などと思い出を話すのもいいですね。
読み聞かせをする時はママ・パパ自身がお話をワクワク楽しんでくださいね。
義務感で読んだり、「絵本を読むことで何かを学び取って欲しい」と思ったりしていると、子どもは敏感に察知します。「絵本を読んでもらうのって楽しい」という気持ちを持てなくなってしまうかもしれません。親が楽しそうに絵本を読んでいる姿を見れば、「ママ・パパも夢中になるほど、絵本って面白いんだ!」と子どもも楽しい気持ちになって、楽しい時間を親子で共有できるのではないでしょうか。
絵本を読む時は膝に乗せる、体をくっつけ合う、などスキンシップをしてください。子どもは落ち着いた気持ちになって、本の世界に入っていきやすくなります。
読むスピードやページをめくるペースは子どものペースに合わせること。絵をじっくり見たい子、お話の展開が気になる子など子どもによってペースは異なりますから、お子さまの反応を見ながら読むことを心がけましょう。
また、絵本を読む前に、絵本の内容を説明しないでくださいね。それは、子どもがお話に先入観を持ってしまうことになります。
読んだ後に、感想を聞くことは避けましょう。感想を聞くようになると、「読んだ後に何か言わなくちゃ」という気持ちが先に立ってしまい、集中できなくなってしまう子もいますし、感想を否定されると、「こんなことを話すと、違うって言われるかも」と考えるようになって、思ったことを素直に口にできなくなるかもしれません。その結果、自分で考える力や語彙力が身につきにくくなる可能性もあります。
絵本との出会いによって生まれる子ども自身の素直な感情や、絵本が引き出す子どもの力を大切にしましょう。
ここからは、年齢別の絵本の選び方・読み方のポイントをお伝えしていきます。ぜひ、お家での「絵本の読み聞かせ」の参考にしてくださいね。
0〜1歳児
この年齢の子どもは、まだ絵本を"読むもの"とは捉えていません。スキンシップまた親子のコミュニケーションの手段としてぜひ『絵本の読み聞かせ』を取り入れてみましょう。
自分の身の回りのことやものが絵本の中に出てくると、とても喜びます。絵本の中の登場人物が食事をしていたら、同じように「いただきます」「おいしいね」などと言うのもいいですよ。
また、言葉に興味を持ち始める時期なので、「わんわん」「ちゃぷちゃぷ」などリズミカルな言葉が続く絵本を選ぶこともおすすめです。絵本を通じて、絵と言葉が同じものを表現しているということもわかってきます。絵本に描かれているりんごを指さして、「りんごだよ、お家にもあるね」などと話しかけてみるのもいいですよ。
「おにぎりくん」
作: 村上 康成 小学館
「プレゼントはなあに?」
作:きむら ゆういち 絵: 長野 ヒデ子 小学館
「こんにちは」
作:わたなべ しげお 絵:おおとも やすお 福音館書店
「いいおへんじできるかな」
作・絵:きむら ゆういち 偕成社
「いただきますあそび」
作・絵:きむら ゆういち 偕成社
「ころころころ」
文:元永 定正 福音館書店
「がたん ごとん がたん ごとん」
作:安西 水丸 福音館書店
「はらぺこあおむし」
作:エリック・カール 訳: もり ひさし 偕成社
2歳児
2歳になると、いろいろな経験を重ねて、子どもの世界は広がっていきます。
目の前にはない世界を楽しむようになるので、絵本の中の主人公たちと一緒に追体験できる絵本や日常生活を描いた絵本を選びましょう。まだ集中力はあまりないので、短い文章の繰り返しを楽しむような絵本もおすすめです。
言葉で表現していないことを絵から読み取ろうとする力や好奇心が高まっていく時期なので、絵本を読んでいると「これ、なあに?」と質問してくることも増えてきます。そんな時は読むのを中断して「何だと思う?」「この絵の果物の名前は何かな?」などと返すようにしましょう。
「きんぎょがにげた」作:五味 太郎 福音館書店
「もこもこもこ」作:谷川俊太郎 絵:元永定正 文研出版
「だるまさんが」作:かがくい ひろし ブロンズ新社
「ぞうくんのさんぽ」作・絵: なかの ひろたか 福音館書店
3歳児
3歳児は、言葉の数が増えるとともに、家族やお友だちの気持ち、目の前にはない世界を想像する力を育くんでいきます。
「角野栄子のアコちゃん絵本 ぽかぽかぐ~ん」作:角野栄子 絵:よしむらめぐ 小学館
「ねこになっちゃった」作:角野栄子 絵:よしむらめぐ 小学館
「たまごのあかちゃん」作:神沢 利子 絵:柳生 弦一郎 福音館書店
「わたしのワンピース」作:西巻 茅子 こぐま社
「おやおや、おやさい」文:石津 ちひろ 絵:山村 浩二 福音館書店
「しろくまちゃんのほっとけーき」作:わかやま けん こぐま社
「わにわにのおふろ」文:小風 さち 絵:山口 マオ 福音館書店
4歳児
4歳になると、幼稚園や保育園などの集団生活にも慣れて、先生やお友だちとのコミュニケーションも活発になってきます。日常生活の中でさまざまな体験をして、いろいろなことを理解できるようになっていますから、想像力を広げる絵本を読んであげましょう。
また、この時期の子どもは、耳で聞いた言葉の内容が絵のどこに描かれているのかも知りたいと思うようになります。絵をより注意深く見ようとするので、言葉と絵の両方を味わえる絵本を選んでください。言葉に対する感覚も増すので、言葉あそびの絵本を読んであげるのもおすすめです。
「どうして どうして?」
作:トニー・ミトン 訳:アーサー・ビナード 絵:ポール・ハワード 小学館
「いろがみえるのは どうして?」
作:キャサリン・バー 訳:千葉茂樹 絵:ユリヤ・グウィリム 小学館
「ティッチ」作・絵: パット・ハッチンス 訳: 石井 桃子 福音館書店
「かいじゅうたちのいるところ」作:モーリス・センダック 訳:じんぐう てるお 冨山房
「よかったねネッドくん」作・絵:レミー・シャーリップ 訳:やぎた よしこ 偕成社
「そらいろのたね」作:中川 李枝子 絵:大村 百合子 福音館書店
「しろくまのパンツ」作:tupera tuper ブロンズ新社
5歳児
5歳の子どもは、嬉しい、悲しい、寂しいなど人間が持つさまざまな感情を受け止められるようになっています。
読み聞かせをする時は、絵をゆっくり見せながら、言葉が心に届くように、ということを心がけてくださいね。先に述べましたが、読み終わった後に、感想を聞く必要はありません。でも、子どもの心の中にさまざまな感情が湧き出てきて、伝えようとしたら、まるごと受け止めてあげましょうね。そうすることで、思考力や表現力が養われていきます。
「もったいないばあさん」作:真珠まりこ 講談社
「きもち」作:谷川 俊太郎 絵:長 新太 福音館書店
「はじめてのおつかい」作:筒井 頼子 絵:林 明子 福音館書店
「ぶたのたね」作:佐々木マキ 絵本館
「100かいだてのいえ」作:いわいとしお 偕成社