小学館の幼児教室ドラキッズ

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子育て・育児

2020年10月29日

子どもの思考力育むチャンス!「なぜなぜ期」における親の役割とは

【2024年8月26日更新】
2歳前後のイヤイヤ期が過ぎて、お子さまの話す言葉がだんだん文章になってくる3歳から6歳頃にかけて、何でも不思議に思え、質問が増えてくる「なぜなぜ期」と呼ばれる時期がやってきます。これはこの時期に人間の脳が著しく発達することと関わりがあると言われています。
「なぜなぜ期」に突入した子どもは、「なんで?」「どうして?」と大人を質問攻めにします。

あらゆることを問いかけてくるので、答えに困ってしまったり、丁寧に答えられなかったり対応に困ったこともあるのではないでしょうか?
ママ・パパをはじめ周りの大人にとっては大変な時期と言えますが、子どもの思考力を育む大切な時期でもあると考えられています。

では、どのような「なぜなぜ期」を過ごしたら、子どもの思考力は伸びていくのでしょうか?
「なぜなぜ期」への向き合い方と子どもの知的好奇心、思考力について詳しく解説していきます。

「なぜなぜ期」ってこんな時期

1〜2歳頃の「これ、何?」と名前を知りたがる「命名期」を終えると、3歳頃の「なぜなぜ期」。「なんで、雲はあるの?」「どうして、牛乳は白いの?」「なんで、ママの髪の毛は長いの?」など1日中大人に質問をするようになるので、心理学では「質問期」と呼んでいます。いつからいつまでという時期には個人差がありますが、早くて2歳、だいたい3歳を迎えるころから6歳ぐらいまでと捉えておけば良いでしょう。

「なぜなぜ期」の子どもは、脳の発達とともにたくさんのことを吸収できるようになっていて、好奇心が高まり、思考力も伸びると考えられているので、保護者をはじめ周りの大人は子どもの「なんで?」「どうして?」に上手に向き合うように心がけてあげましょう。

好奇心と思考力が伸びる時期

子どもは2歳を過ぎると、行動範囲が広がり、周りのことも観察するようになっていきます。そのため、自分の身の回りのことや目にしたものなどに興味の対象が広がっていくのですが、知らないことが多いため、その都度「なんで、なんで?」「どうして?」と聞くのです。
そして、知りたい気持ちが満たされることで、「もっと知りたい」「知ることって楽しい」と思うようになり、好奇心を伸ばすことにつながっていくのです。

好奇心育成になるとは言え、「なんで?」「どうして?」を1日中ずっと連発されると疲れてしまうこともありますよね。イライラしないで、親子で「なぜなぜ期」を楽しく上手に過ごしながら、思考力を育むポイントをご紹介します。

「なぜなぜ期」に思考力を育むポイント

子どもの「どうして?」「なんで?」という問いかけにイライラしてしまうこともあるでしょう。誰しもそう思うことがありますからあまり気にしすぎずに。ただし、なぜなぜ期の対応は思考力を育むのに重要といわれるので、「なぜなぜ期」は思考力を養っているのだと捉え方を変えてみましょう。ママ・パパに知っておいて欲しいポイントを紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

親は子どものなぜ?に寄り添う

子どもが質問してきたら、子どもと同じ気持ちや目線になっていっしょに考えましょう。正解を答えたり、先回りの説明をしたりという対応は子どもから自分で考える機会を奪ってしまうことになります。「なんで?」「どうして?」と聞いてきたら、「なんでかなぁ?」「どうしてだと思う?」と反応して、まずは子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

わからないことは親子でいっしょに調べる

好奇心いっぱいの子どもは疑問に感じたことを何でも聞いてきます。ママやパパに共有したい気持ちからくることもあるため、知らないことを質問されても、「知らない」の一言で終わらせるのは避けて、「どうしてだろう?」と応えましょう。

好奇心いっぱいの子どもは疑問に感じたことを何でも聞いてきます。ママやパパに共有したい気持ちからくることもあるため、知らないことを質問されても、「知らない」の一言で終わらせるのは避けて、「どうしてだろう?」と応えましょう。

もし、上手に答えられないようなことや知らない分野のことを聞いてきたら、親子で調べてみることをおすすめします。いっしょに図鑑などの本を見ながら、欲しい答えを探すことで、調べればわかるということに子ども自身が気づきます。調べることで同じテーマについて考えたり、関連のあることを知ったりする機会も得られます。調べたことを実体験するのも良いことです。体験は知識の定着に役立ちます。図鑑で見た虫を見つけて観察し、書いてあったことが本当だったとわかれば、理解度が深まり、調べることの面白さを改めて感じるのではないでしょうか。

「なぜなぜ期」の子どもが調べたことについて知識を披露してきたときや自分の考えを話しかけてきたときは、「よく調べたね!」「そんなことも知っていてすごいね」「○○ちゃんはいろいろ考えているんだね!」と褒めてくださいね。「調べたら、疑問に思っていたことがわかるようになった!」経験や「調べたことを褒められた」経験は、子どもに自信を与えることでしょう。もっと知りたい、といろいろなことに興味を持つきっかけとなり、さらには思考力の育成や学習意欲にも結びついていくことでしょう。

5歳までが思考力向上に重要な時期

「なぜなぜ期」は、子どもの思考力や思考力につながる知的好奇心を養う大事な時期ですが、「なぜなぜ期」だけが思考力を育成する時期ではありません。思考力は1歳から徐々に土台が培われて、年齢が上がるにつれて伸びていきます。

●1歳〜2歳:
「命名期」。自分の身の回りの環境に興味を示すようになる。名前を知らないものが多いので「あれは何?」と聞くようになる→(親)子どもに正しい名前を教えるとともに、子どもの興味や疑問を知る

●2〜3歳:
「なぜなぜ期」。生活の中で疑問を感じることがたくさん出てくる。自分で考えてもわからないことが多く、「なぜ?」「どうして?」と聞くことが増える→(親)子どもの目線になって同じ気持ちで考え、子どもに寄り添う

●4歳〜:
「なぜなぜ期」。理解力が増え、自分なりに解釈するようになる→(親)親子でいっしょに、図鑑などの本を活用して調べる。また疑問について納得できるよう、様々な体験をさせる

子どもの疑問に思うことや興味の対象は年齢によって異なります。思考力の伸びしろは5歳までに作られる、と考えられています。年齢に応じた寄り添い方で思考力を養っていきましょう。

家族以外の大人からの対応はまた、子どもたちの興味や思考の幅を広げる大きな力となります。小学館の幼児教室『ドラキッズ』では、子どもたちの気持ちに寄り添い、興味や関心を育て、思考力を育成する指導や取り組みを行っています。「なぜなぜ期」の好奇心旺盛な子どもがたくさん集まる各コースについてご興味のある方はこちらも合わせてお読みください。

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この記事のまとめ

子どもの好奇心が旺盛になる「なぜなぜ期」は、質問が延々と繰り返されますが、これは成長の証でとても重要な感情。子どもに「なんで?」「どうして?」と問いかけられたら、イライラを抑えて、まず「どうしてかなー」と応じて、落ち着きましょう。それから記事内で紹介した「子どもといっしょに考える」「わからないことは親子でいっしょに調べる」をやってみてはいかがですか。子どもの知りたい気持ちを上手に保って、好奇心や思考力を大事に育てていけるといいですね。

小学館の幼児教室『ドラキッズ』には「なぜなぜ期」の好奇心旺盛な子どもがたくさん集まります。先生は子どもたちの「なんで、なんで?」という気持ちに寄り添い、興味や関心を育て、思考力を育成する指導や取り組みを行っています。ご興味のある方はぜひ見学にいらしてください。

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