小学館の幼児教室ドラキッズ

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幼児教育

2020年04月29日

小学校の入学準備は幼稚園入園からがオススメ!その理由を解説

ランドセルを背負ったわが子をまだまだ遠い未来の姿と感じて、あまりイメージが湧かない保護者の方もいらっしゃるかもしれませんね。

小学校入学は、お子さまにとっても保護者の方にとっても、生活が大きく変わる節目の時期。
毎日元気いっぱいに遊ぶ幼稚園の生活から、椅子に座って授業を受けたり、毎日宿題が出たりと学習中心の生活へと変化します。

そのため、小学校入学を見据えて「入学準備」に取り組むご家庭は多いと思います。
ではそんな小学校の入学準備は、いつから始めると良いのでしょうか。
またどんな準備が必要なのでしょうか。
年長さんの夏ごろ?それとも、年長さんになった時がスタートでしょうか。

実は、幼稚園入園のタイミングが、小学校入学準備をスタートするのに望ましい時期でもあるのです。

「そんなに早く?」と思われたかもしれませんね。なぜ幼稚園入園のタイミングから小学校入学準備を意識しておくと良いのでしょうか。

小学校入学準備で身につけておきたい力

小学校入学準備で身につけておきたい力というと、「自分の名前を書ける」「数字が読めて書ける」など、まずは学習面に気が向きますね。
小学校では入学後すぐに、決められた時間割に沿って、国語や算数、音楽や体育の時間が始まるなど、幼稚園と違って、教科を学ぶ「学習中心」の生活が始まります。
そのため保護者としては、「入学準備」というと、最初にそれらにつまずかないようにしてあげたいと思うのは当然のこと。
もちろんそれは大切ですが、小学校の入学前に他にも身につけておきたい力があります。

社会性や自立心など「学びのベースとなる力」

「お友だちと仲良くすること」や「自分で自分のことをやってみようとすること」は、小学生になると、より大切になっていきます。

「人の話を聞く」「あいさつをする」「返事をする」などは、人との関わりの中で大切なことでもあり、お子さまが小学校に入っても気持ちよく学校で学ぶ上でも基礎となること。
こうした社会性や自立心、コミュニケーション力などは、小学校入学以降の学びのベースとなる大事な力です。
幼稚園時代を通してこれらを着実に伸ばしておくことで、小学校入学後にお子さまの自信となり、学びにも差がついてきます。

興味や関心を持って「主体的に学ぶ力」

もの・ことに対して「これはなんだろう?」と興味や関心を抱き、主体性を持って関わろうとすることも、この時期には大切に育んであげたいですね。
興味や関心をもとに、自分でどんどん発見や気づきを得ていく力が育まれていれば、小学校に入ってから、学習面においても積極的に取り組んでいくことができます。


ただ、このような学びのベースとなる力や主体的に学んでいく力は、幼稚園の生活だけで十分に育まれるものでしょうか?

入学準備からみる幼稚園の役割

では、小学校の教科につながる学習についてはどうでしょうか。
幼稚園でももちろん小学校入学に向けていろいろな力を育んでいくのですが、そもそも幼稚園の目的や役割からして、先に述べたような学びのベースとなる力を含めて、学習面での入学準備全てをカバーすることは難しいかもしれません。

理由1.幼稚園でのたくさんの経験や学びは小学校入学のためだけではない

理由の一つは、幼稚園は小学校に向けた「学習」がメインの場所ではなく、遊びなどのさまざまな活動を通して、子どもたちの心や体、頭を育てていくところだからです。

幼稚園での教育内容などを示した「幼稚園教育要領」では、幼稚園のねらい及び内容について、次のように示されています。

健康:健康な心と体を育て,自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う
人間関係:他の人々と親しみ,支え合って生活するために,自立心を育て,人とかかわる力を養う
環境:周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもってかかわり,それらを生活に取り入れていこうとする力を養う
言葉:経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し,相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て,言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。
表現:感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して,豊かな感性や表現する力を養い,創造性を豊かにする。※1


このように、大きく幼稚園での教育内容を見ると、小学校の教科の学習にそのまま結びつくような「もじ」や「かず」の学習は、幼稚園での学びのごく一部である様子が伺えます。

最近では、幼稚園と小学校の学びの連携が進められつつあるとはいえ、幼稚園はそもそも小学校での学習を見据えて、いわゆる「先取り」をする場所ではないのです。

いっぽう幼児教室の場合、小学校での学びを見据えて総合的なカリキュラムが組まれており、小学校までの橋渡しがスムーズにできるようになっています。
幼稚園はそれと比べると、日々の生活や遊びなど様々な経験の中で幅広く子どもたちを育んでいく場所と捉えることができます。

理由2. 大人数では個別の対応が難しいこともある

小学校入学に向けては、小学校以降の学びのベースとなる「社会性」や「自主性」「コミュニケーション力」などの力を育てることも大切、ということは先ほども説明した通りです。
それらの力を伸ばすためには、お子さま一人ひとりを観察し丁寧に向き合う姿勢が大切ですが、人数面で考えてみますと、1クラスおおよそ20〜30人規模の中では、一人ひとりに向き合う時間が十分でない場合も。

最初から大人数中でうまく力をつけていける子もいれば、初めての環境に馴染めず、先生のサポートがあって初めて、人の話を聞いたり、友だちとの関わりを深めたりできる子もいます。
幼児期の子どもたちの大人数では個別の対応がしにくく、先生は、一人ひとりの個性に合わせて様々な力を伸ばしきれない場合もあるでしょう。

だからこそ、幼稚園で過ごす時間と並行して、幼稚園以外の場所でも「社会性」や「主体性」、学習面での準備ができる場所を作れると良いですね。
その場所をお子さまに用意することそのものが入学準備となるでしょう。

入学準備を無理なく総合的に進められる習い事「幼児教室」

では、「社会性」や「自立性」、「主体的に学ぶ力」など学びのベースとなる力を育てられるのはどんなところでしょうか。
例えば、幼児教室やリトミック教室、体操教室、スイミングなどの習い事など、この時期にはたくさんの選択肢があります。

入学準備の視点から見ると、「幼児教室」がおすすめです。
なぜなら、幼児教室は小学校入学を見据えた総合的なカリキュラムのもとで、入学準備に大切な

・自立心や社会性など、学びのベースとなる力
・興味・関心を持って主体的に学ぶ力
・「もじ」や「かず」など小学校の教科につながる学習
この3つをバランスよく身につけることができるからです。

幼児教室と幼稚園の違い

自立心や社会性などが育める 主体的に学ぶ力を育める もじ・かずなど小学校の教科につながる学習ができる
幼児教室
幼稚園

特に「社会性」「自主性」「主体的に学ぶ力」など学びのベースとなる力は時間をかけてゆっくりと育つ能力です。
だからこそ、幼稚園時代全体を通して、無理なく入学準備を進められると良いですね。

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この記事のまとめ

幼稚園入園はお子さまにとって初めての集団生活の始まりであるとともに、その先、学習が中心となる小学校の生活を見据え、準備をスタートする時期としても捉えることができます。
幼稚園の年齢はお子さまが集団でのあそびの中から、その先の人生において大切なことを学ぶ期間でもあります。
これまで述べてきた学びのベースとなる力を生活の中で無理なく育てることで、自信を持ってお子さまが小学校へ入学でき、さらにはその先の学びの土台を築けるよう、準備を整えてあげられるといいですね。

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